
【ロサンゼルスの山火事について】
2025年1月7日に発生した、アメリカ合衆国ロサンゼルスの山火事で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈りしております。
パリセーズ火災、イートン火災、サンセット火災など、複数の大規模な火災が発生し、特にリビエラカントリークラブが位置するパリセーズでの火災は甚大な被害をもたらしています。発生から2週間が経過した現在も鎮火には至らず、極度の乾燥と強風が影響をおよぼしています。この様な状況の中、現場で懸命に対応されている方々に、心より感謝申し上げます。また、新たな火災発生、大規模火災による二次的な被害など、気候変動がもたらす問題の大きさに改めて直面しています。
来年100周年を迎えるリビエラカントリークラブは、サンタアナの強風で大切な大木が倒れるなどの被害がありましたが、幸いにも施設の消失は免れました。しかし、安全と復興への取り組みを最優先に考慮し、毎年恒例の「ジェネシス・インビテーショナル2025」(2/10~2/16)のリビエラカントリークラブでの開催は見送ることを決定しました。
多くのコミュニティが被災する中、現地の被災地域と被災者を支援するため、「特例認定NPO法人リビエラ未来創りプロジェクト」では緊急寄付の受付を開始いたしました。 リビエラカントリークラブと連携し、被災地域の復興支援に取り組んでまいりますので、皆様の温かいご支援を心よりお願い申し上げます。
【2031年に開催される「第131回全米オープン」の開催地にリビエラカントリークラブが選出】
2031年の全米オープンは、リビエラカントリークラブでのUSGAチャンピオンシップの4回目となり、その中でもUSGA全米オープンは83年ぶり2回目。リビエラでは、伝説的な名プレイヤーであるベン・ホーガンが優勝した1948年「全米オープン」、ヘイル・アーウィンが優勝した1998年「全米シニアオープン」、ドック・レッドマンが優勝した2017年「全米アマチュア」を開催しました。そして、初開催となる女子メジャートーナメントは、2026年に「全米女子オープン」を迎えます。
1948年の全米オープンは、カリフォルニア州で開催された最初のオープンでした。ベン・ホーガンは、1942年、 1947年、1948年にリビエラで開催されたロサンゼルスオープン(現:ジェネシス・インビテーショナル)でも優勝し、リビエラカントリークラブが「ホーガンズ・アレー(ホーガンの小路)」と呼ばれるきっかけになりました。
【リビエラカントリークラブ100周年の2026年に「全米女子オープン」の開催が決定】
「全米女子オープン」は、USGAが毎年実施する15の全米選手権の一つ。エイミー・オルコット、アニカ・ソレンスタム、ミッシェル・ウィ・ウェストなどの優勝者が名を連ね、1946年から開催されている歴史ある大会です。そして2022年1月、2026年の開催地に同年創業100周年を迎えるリビエラカントリークラブが選ばれました。
また、賞金総額が2021年の550万ドル(約6億3000万円)から1000万ドル(約11億5000万円)へ、優勝賞金も100万ドル(約1億1500万円)から180万ドル(約2億700万円)に大幅に引き上げられることも発表されました。

【タイガーウッズが大会ホストを務める米PGAツアー「ジェネシスインビテーショナル」】
2024年もPGAツアー「ジェネシス・インビテーショナル」が開催されました。今季から優勝賞金が破格の400万ドル(約6億円)に増額され、出場選手も通常大会の約半数の70名に限られるなど、出場資格を得ることすら難しく、以前にも増して特別な大会(招待試合)となりました。今年はなんといっても松山英樹選手の大逆転優勝が日本中に感動をよびました。首位から6打差で迎えた最終日、3連続バーディー3回に加えノーボギーで、コースレコードの62をマークする快進撃に、ギャラリーはもとより解説員やメディアなど、現地の盛り上がりは言うまでもありません。「親交ある日本人オーナーのRCCで、しかも憧れのタイガー・ウッズ選手がホストを務める本大会で優勝できたことは特別な喜び」と松山選手。RCCでの日本人初優勝の快挙を果たすとともに、マスターズとジェネシス両大会の優勝メンバーに松山選手が加わったことは、私たち日本人にとって、この上なく嬉しい出来事でした。
1926年の開設以来、RCCは、PGAツアーの舞台であり続けてきました。L.Aオープン、ニッサン・オープン、ノーザン・トラスト・オープン、そしてジェネシス・オープン。大会を重ねるたびに、新たな伝説が生まれ歴史が刻まれてきました。そして2020年より、ジャック・ニクラス主催の「メモリアルトーナメント」や、「アーノルド・パーマー・インビテーショナル」と同等、ツアー3つ目の招待大会に格上げされました。ロサンゼルス郊外で生まれ育ったタイガーウッズが16歳でPGAツアーデビューを果たしたのが、リビエラカントリークラブ。2017年から大会ホストを務めるタイガーは、招待試合への格上げを「大変に光栄なこと」と語っています。


技術の共有も
一流選手が戦う大会は、競技運営関係者やコース管理の技術陣にとっても貴重な研鑽の場。期間中、RCCには世界各国から関係者が集まり、活発な情報交換が行われます。特にコースメンテナンスについては、RCCの高度技術の継承に向け、毎年約40名の卓越したプロフェッショナルが世界中からボランティアで参加し大会を支えてくれることに感謝しています。東京2021五輪を控え、霞ヶ関CCからも人材を迎えます。リビエラグループが2006年に掲げた「リビエラ未来創りプロジェクト」では、さまざまな産業分野に対する支援を行っていますが、RCCでの人材受け入れも、その一環。RCCは縁深き日本で開催される五輪大会の成功を心から祈り、力を尽くしています。
2019年10月、「ZOZOチャンピオンシップ」(習志野CC)では、ウッズがPGA最多記録タイの82勝目をあげて世界を沸かせました。2021年8月には、霞ヶ関CCが五輪ゴルフ競技の舞台になりました。世界の関心を日本に集めるトピックが続く中、日本のコース管理技術も注目されています。
毎年2月のPGAツアー・トーナメントは、リビエラが磨き上げてきたノウハウを、世界にお届けする機会。リビエラはゴルフ界に深く貢献する活動を続けてまいります。