2023年2月発行

渡邊 曻

株式会社リビエラ
代表取締役会長兼社長

渡邊 曻

冬の魅力
富士山を望む故郷への想い

水の透明度が上がり、澄み渡る高い空に富士山が浮かび上がるこの時季、冷たい空気が思考回路を鮮明にしてくれる冬の相模湾が、私は大好きです。先日、日の出を海から見る機会がありました。東の空から穏やかな薄黄の光が漏れ始め、冠雪した富士が薄紅色に染まるわずか10分ほどのスペシャルな時間を味わいました。
富士山に対して、私は格別な想いがあります。私の故郷・河口湖から見る富士山もまた格別。
私は高校卒業まで、裾野から見上げる富士山が生活の一部でした。飛行機から見える富士山に、「帰ってきたな」と心の故郷に想いを馳せたものです。一年の半分を海外で過ごしていたコロナ前が既に懐かしく感じられるこの頃です。

湘南港の指定管理
相模湾の魅力を広げる

さて、この4月から湘南港の管理業務が始まります。
湘南のシンボルであり、2度の五輪大会の舞台となったオリンピックレガシー「江の島」は、世界のヨットマンにとって、まさに日本の玄関口。
リビエラ逗子マリーナ、リビエラシーボニアマリーナを所有する私たちは、これまでも"点"でなく、相模湾を"面"で捉えたマリーナ運営を行ってきました。この度、相模湾の中央部に位置する江の島のハーバー「湘南港」を、神奈川県から指名を受け、リビエラが運営を担わせていただくこととなりました。沿岸の連携をさらに深め、相模湾の魅力を存分に活かした活性化に拍車がかかるよう、尽力していく所存です。
昨年11~12月には、神奈川県沿岸全域13市町の各首長にもご賛同いただき、『第3回LOVE OCEAN』の開催ができました。また、「湘南ブルーカーボン」プロジェクトの第一弾として、日本初となるマリーナ内での藻場再生が始動。脱炭素に貢献するこの活動を、ベルト状につなげていこうとするのが「ブルーカーボンベルト構想」です。愛媛県での太陽光発電のグリーンカーボンと合わせて、脱炭素社会実現のために貢献していきます。
神奈川県とは、相模湾の豊かさを守るための連携協定も締結しました。

3倍の応募に期待‼
サステナブルムーブメント

2月開催の「リビエラSDGs作品マンガ大賞展覧会」も、今回で3度目。北海道から沖縄までの35都道府県から応募総数1446点。これは前回の3倍を超える数です。作品をお寄せくださったのは、未来への思いの丈を熱く表現した5歳~84歳のみなさま。授賞式には、神奈川県の黒岩知事をはじめ、各自治体の首長もプレゼンターとして参加されます。
地域を越え、世代を越えたサステナブルムーブメントへの共感の輪が着実に広がっています。それを目の当たりにできることは嬉しい限りです。

池袋の地で94年
歴史を紡ぎ進化する

73年目を迎えるリビエラ東京(西池袋)の前身・料亭「白雲閣」の創業者である堀江浅蔵・マチ夫妻が福島から上京し、都内有数までに成長した薪炭問屋を1929年に創業するのに選んだのは池袋4丁目。私たちは長きに亘り、この愛着深き池袋の地域社会の一員であり続けてきました。また、東京城西城北地域のお客様に愛され、古き良きモノを大切にし、歴史を刻んできました。
お客様と共に歴史を紡ぎ、そして進化していくリビエラのイズムは、池袋だけではなく、逗子・三浦をはじめロスも上海も同じ気持ちで、歩みを進めています。


X ポスト facebookシェア LINEで送る