2022年7月発行

渡邊 曻

株式会社リビエラ
代表取締役会長兼社長

渡邊 曻

リビエラ逗子マリーナに
アジア初の国際認証

この4月、リビエラ逗子マリーナは、デンマークに本部を置く国際NGO「国際環境教育基金(FEE)」による世界で最も歴史ある国際認証制度「ブルーフラッグ」の認証を受けました。私たちがこのマリーナを承継して21年。このたびの認証取得は、今日まで地道に取り組んできたことの、いわば集大成です。
マリーナでブルーフラッグ認証を受けたのはアジアで初めてです。「アジアで唯一の"サステナブルなマリーナ"である」と世界からお墨付きをいただきました。国際社会が求める持続可能性の高きハードルを越せたことを大変喜ばしく思っています。
認証マリーナを母港とする艇は、ブルーフラッグを掲げることが許されます。宣言書にご署名いただいたリビエラ逗子マリーナに艇を置いているオーナーのみなさまにも、唯一無二の資格があるわけです。これを誇りに感じていただけたなら幸いです。
そして、ブルーフラッグ認証は、毎年審査を受け直して更新していく必要があります。これからもリビエラは懸命に企業努力を続けていきます。オーナーのみなさまにはご賛同とご期待をいただき、一層のご支援をお願いする次第です。

シナーラと並ぶ双璧
「Qualia RIVIERA」

5月に進水式を迎えた「Qualia RIVIERA」(SWAN58)は、リビエラリゾートが日本独占販売総代理店を務めるNautor's Swan の最新鋭モデル。世界中の愛好家が憧れる"最も優雅で美しく安全なヨット"です。
最新・最先端の技術の粋を集めた「Qualia RIVIERA」で海原を駆けることは爽快の一言。1927年英国進水の大型木造帆船「シナーラ」と並び、「Qualia RIVIERA」は、リビエラが誇る双璧です。
コンセプトを異にする新旧の名艇が、相模湾を優美に走る姿は、まさに海のロマン。
私自身、70歳から「趣味はヨット」と自己紹介するほどのめり込み、毎週のように海に出ています。クルーとしての経験はまだまだの私はオールドビギナーですが、湘南の海をセーリングするたびに、海はいろんなことを教えてくれます。晴れの日、雨の日、穏やかな日、荒れ狂う日……まさに人生そのものだと。ヨットのご経験をお持ちでない方にも、この醍醐味をお伝えしたいと思います。

美しい海を未来に残すために

海開きを目前にした6月25日(土)・26日(日)の両日に開催されたリビエラ湘南ビーチクリーン&シンポジウム「第2 回LOVEOCEAN」も盛況でした。環境と観光を包含し、"美しい海には人が集まる"という地域ブルーエコノミーの視点に立ったシンポジウムとビーチクリーンは、昨年12月の神奈川県内3海岸から6岸に拡大。この冬には県内全域への拡充をめざしています。
そうした中、お伝えしたいトピックのひとつが、米サンタモニカを中心に活動し南カルフォルニアの沿岸水域と流域を保護することを目的とした米国環境団体「Heal the Bay」とのフレンドシップです。
太平洋の大海原で8000キロ以上を隔てた米西海岸ですが、循環する海流・黒潮で日本とつながっています。「リビエラの海洋葬- 新たな旅立ち-」で提供しているコンセプト「湘南の海から旅立った故人が世界を旅して、毎年湘南へと戻り家族と再会する」というのも、海流の賜物です。
太平洋の両岸で、同じ志で環境保全に取り組む仲間との情報共有や協働は、これから加速していく見込みです。ぜひご注目ください。


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