2018年12月発行

渡邊 曻

株式会社リビエラホールディングス
代表取締役会長兼社長

渡邊 曻

ボトムアップで
始めた環境保全活動

一年を締めくくり、また新たな一歩を踏み出す時期が来ました。2019年は、御代替わりの年。国の大きな節目にあたり、私たちリビエラグループも、より良い社会を次世代に引き継げるよう微力を尽くします。
2018年の話題のひとつに、「マイクロプラスチック問題」があります。魚介類を経由した人体残留が実証されて、待ったなしの事態が進行していることを、私たちは目の当たりにしました。これを〝負の遺産〟として、後の世代に先送りすることは許されません。今を生きる私たちは、今すぐにできることから、未来への責任を果たすべきです。
リビエラグループでは店舗現場がただちに反応し、プラスチック製ストローの使用を排除する「Refuse the Straw」(ストローお断り)の取り組みを開始しました。自分たちでできることにいち早く取り組むスタッフの姿勢を頼もしく感じたことです。
今後リビエラグループの各施設・各店舗では、原則としてプラスチックストローを提供しません。必要とされる方に、ご希望により紙製のものをお出しすることとなります。正直に言えば、ご不便をおかけするお客様からの声が心配ではありました。が、今のところ、褒められこそすれ、お叱りは皆無。お客様の環境意識の高さにも感動しています。

今やらなければ、
永遠に失われてしまう

私たちが展開する事業は、自然の恩恵なしに成り立ちません。だからこそ営利事業と社会活動には深い繋がりがあると認識し、早くからさまざまな取り組みを行ってきました。1981年から実施している『ワインで会席』『旬尽くし』イベントでは〝食文化〟を支える生産者支援の活動を。2006年からは、海洋保全や青少年への海洋教育も含む『リビエラ未来創りプロジェクト』を本格稼働。自社敷地内の農園では「循環型有機農法」に挑み、自社厨房から出る野菜くずで作った堆肥を用いて自分たちでオーガニック野菜を栽培、お客様に提供しています。
あるクラシックボートのオーナーが言いました。「古い船は、今、手を入れないと失われてしまう」と。歴史的木造帆船『シナーラ』のレストアに取り組む私たちの思いも同じ。貴重な遺産を譲り受けた者には、所有している責任において、次につなぐ義務があります。
私たちの実践は、国連が採択した「SDGs(持続可能な開発目標)」にも沿うものです。地球環境も、先人からの大切な遺産です。「SDGs」17項目の目標のうち、12番目は「つくる責任つかう責任」。この社会をつくり、今の地球をつかう私たちには、責任があります。
17番目「パートナーシップで目標を達成しよう」――リビエラも責任を果たします。皆様と手を携えて。

リビエラファーム

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