2018年5月発行

リビエラカントリークラブ

バッバ・ワトソンが涙の優勝
ベン・ホーガン、ロイド・マングラムに並ぶ勝目

緊張と喜びで迎える
毎年2月のツアー公式戦

例年2月、私たちは、心地よい緊張感と、あふれる嬉しさの中でこの月を迎えます。
それは、グループのフラッグシップ・米国ロサンゼルスのザ・リビエラカントリークラブ (RCC) で、USPGA(全米プロゴルフ協会) ツアー公式戦が開催されるから。世界の俊英が覇を競う大会の舞台を続けていることは、RCCの誇りであり、リビエラグループにとって至上の喜びです。
「ジェネシス・オープン」は今年も出場選手の層が厚く、世界ランク1位の座を守る前回覇者ダスティン・ジョンソンや、ジョーダン・スピース、ジャスティン・トーマス、ロリー・マキロイといった世界上位ランカー、そして、昨年の欧州ツアー総合王者のトミー・フリートウッドや、欧州ツアー2勝の桐の顔もそろいました。

大会を盛り上げた
タイガー・ウッズの参戦

今大会の話題は、何といっても、2006年以来12年ぶりとなったタイガー・ウッズの出場。RCCは、夕イガーがPGAツアー初出場を果たした場所でもあります。1992年開催の「ニッサン・オープン」。当時15歳のセンセーショナルなデビューは、私たちリビエラにとっても鮮烈な記憶。
その後、スーパースターの名をほしいままにしたタイガーですが、なぜかRCCでの優勝はまだありません。90年の歴史を通じてRCCにはいくつもの伝説的な逸話がありますが、「あのタイガー・ウッズが苦手とするコース」というのも、RCCのトリビアです。
怪我から復活したタイガーの出場は、今大会を大いに盛り上げました。タイガーを見ようと詰めかけたギャラリーで、予選から最終日さながらの大賑わい。残念ながら予選通過はなりませんでしたが、やはりタイガー・ウッズはゴルフ界にとって大きな存在です。私たちは、RCCでのタイガーの勝利を期待せずにはいられません。

①大勢のギャラリーに見守られる18番グリーン
②初日、同組で回ったローリー・マキロイ、ジャスティン・トーマス、タイガー・ウッズ
③優勝者バッバ・ワトソン ④本大会に40回も携わってきたメンテナンススタッフ
⑤歴代優勝者のサインが並ぶ
⑥丸山茂樹プロが初めてNHKラウンドレポーターに。RCCでの本大会に14回出場しているだけに、選手目線レポートがさすがでした
⑦トーナメント前は、80名体制でメンテナンス

ミュージアムに飾られる
偉人たちのリスト

今年の優勝者は、バッバ・ワトソン。上位陣がめまぐるしく入れ替わる混戦の中、ウィニングパットを沈めワトソンは感涙にむせびました。体を壊し、一時は引退寸前にまで追い込まれたワトソンでしたが、この勝利は2年ぶり、通算100勝目。 特筆すべきは、うち3勝がRCCでの勝利であることです。過去、RCCで3勝したのは、殿堂入りしたロイド・マングラムとベン・ホーガンの2人だけ。70年ぶりの快挙でした。
RCCでは、クラブハウスの全館ミュージアム化の改装工事が完成目前ですが、このミュージアムに掲げられる「偉人たちのリスト」の中に、レジェンドたちと並んで、バッバ・ワトソンの名が刻まれます。
新たな伝説が生まれた瞬間に、私たちは今年もまた立ち会えました。

次の伝説に立ち会う
そのために重ねる努力

連続出場したローリー・マキロイは、「力技でねじ伏せることができない頭脳戦略が必要なコース」の意で、RCCを「thinker's course」と表現し、パドレイグ・ハリントンは「勉強になるから、一度はリビエラに出るべきだ」と若手を説いたといいます。
こうした評価に応え、ハイレベルの戦いを演出するトーナメント開催コースとしてのクオリティを維持するためには、高度のコースメンテナンスを要求されるということです。
毎年の大会は、私たちにとっても新たな挑戦の連続。 私たちは努力を重ねていきます。
次の伝説に立ち会うために。


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