2023年2月発行

地域も世代も越えた
サステナブルムーブメント

公募展「リビエラSDGs作品・マンガ大賞」の展覧会をリビエラ逗子マリーナで開催しました。これは、リビエラ未来づくりプロジェクトの一環として、サステナブルムーブメントの裾野の広がりを目指し2020年から継続するアワードです。昨年の第2回には、小中高生を中心に410点の応募がありましたが、今年は「誰一人取り残さない」をモットーに、新たに「SDGs川柳大賞」が追加され、前回の3倍を超える1、446点の応募が寄せられました。応募者は、北海道から沖縄までの35都道府県の5歳から84歳まで、幅広い年齢層から、多様性あふれる唯一無二の素晴らしい作品が集まりました。
環境に関するSDGs作品が全体の55%以上を占め、特に「海の豊かさを守る」が37%以上であったことは、海に囲まれた日本ならでは。私たちが取り組む、海の環境を守りながら魅力を発信する「LOVE OCEAN」を通じて、多くの方々と手を携えることにより、持続可能な社会づくりに貢献できると考えています。また、世界的に広がるジェンダー意識の高まりやウクライナ情勢など、グローバルに考え幅広い視点からアプローチした子どもたちの応募作品は、多くの大人たちに深い考えを呼び起こし反響を呼んでいます。

リビエラSDGs作品・マンガ大賞展覧会

知事・市長らも集い盛大な授賞式

会期中の2月5日には授賞式を開催。神奈川県知事をはじめ、豊島区、三浦市、横須賀市、葉山町、逗子市、鎌倉市、藤沢市の首長や教育委員長、企業・団体などのプレゼンターから、多数の賞が授与されました。

リビエラSDGs作品・マンガ大賞授賞式

別次元で考えて無味無臭の敵に立ち向かう

世界中の海を航海する海洋冒険家の白石康次郎氏が、海洋環境の変化や行動することの大切さを、未来を担うZ世代に向けて、授賞式後の講演会で熱く語られました。
「昭和40年代の海は悪臭がして、泳ぐと油が付くほど誰が見ても汚かった。だから問題意識も高く、対策が講じられた結果、見た目はとても綺麗になった。しかし、今の海にはやっかいな敵がいる。それは目に見えなくて無味無臭のマイクロプラスチック。でも、「地球を守りたい」という熱い思いを声を大にして訴え、そして君たちが行動すれば、絶対に解決できると信じている。君たちには、この環境問題を作った大人の考えている事とは、まるっきり別次元で、考えていってほしい」

Rネクストサミット2023 大人を動かす子どもたちの声

「Rネクスト」は、Z世代支援を目的としたコミュニティです。神奈川県知事、逗子市長、葉山町長、白石康次郎氏をパネリストに迎え「Rネクストサミット2023」も開催。8名のZ世代の子どもたちが同じ壇上に立ち、未来への想いや自分のアクションを、「Z世代の先生」として共有し合いました。前回のサミットで葉山町長がファシリテーターを務めた際には、小5児童が発信した「給食牛乳のプラスチックストロー廃止への活動」が話題になり、それを受け、葉山町では今年4月からバイオマスストローに切り替えることが発表されました。立場や世代を越えてSDGsを共に考え、素晴らしい取り組みが生まれたことは大変喜ばしいこと。リビエラSDGs作品・マンガ大賞やRネクストサミットでの発信が、具体的なアクションにつながったことを目の当たりにし、改めてこの取り組みの意義深さを感じました。

Rネクストサミット

前方右:神奈川県知事・黒岩祐治氏
前方左:海洋冒険家・白石康次郎氏
後方右:逗子市長・桐ケ谷覚氏
後方左:葉山町長・山梨崇仁氏

白石康次郎氏の講演

白石康次郎氏の講演

SDGsバックヤードツアー

SDGsバックヤードツアー

作品・マンガ大賞を受賞したZ世代の登壇者より

「人の行動が環境負荷に影響している現状をもっと知ってほしい」「先人たちの知恵をヒントに、SDGsを知らない人、難しいと思っている人に、誰でも理解しやすいように発信していきたい」「戦争がなく、魚も動物も植物もみんなが仲良く暮らす未来にしたい」

展覧会

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