2023年2月発行

新緑の季節
無限の清風を感じて

初夏の日差しに若葉が輝く季節、歴史や文化、こだわりが詰まった建長寺を訪れました。ここはリビエラ逗子マリーナから車で15分でたどり着く、鎌倉五山第一位の禅寺です。禅を組むと、さまざまな依存や束縛から解放され、心が整い、思考が研ぎ澄まされていきます。
僧たちは、悟りの境地に達するために、目の前の修行をひたすら一生懸命に行うことで、余分な事を考える間がなくなり心が整うといいます。これは、私が愛してやまない洋上でただただ風を感じることや、リビエラの理念のひとつである「磨き上げ」にも通じることに、改めて気づきました。無心になることで、心が整い、人間性が磨かれる。
「無限の清風」は、人の心のありようと場が持つ力がつくり出すものだと、つくづく感じました。この精神性は国や文化の違いを越え、770年の時を経ても私たちの心の琴線に触れています。

年齢の壁を越えて戦う
タイガーの弛まぬ努力

4月に開催され、熱戦を博したゴルフの祭典「マスターズ2023」を制したジョン・ラーム選手は、リビエラカントリークラブ(RCC)で開催した「ジェネシス・インビテーショナル」の今年の覇者でもあります。「優勝者リストにタイガー・ウッズとジャック・ニクラスが名を連ねていないゴルフコースは、RCCのほかにない。そのRCCで勝てたことが、とてつもない名誉だ」とのラーム選手からRCCへの讃辞を、誇らしい気分で聞いたものです。
タイガーは「20年前は、100ヤード手前からでもピンに入ると思えた。今、若い選手と同じことはできないが、経験を積んだからこそできることもある。それを一生懸命やりたい。できれば予選も通過したいし、上位に食い込んでいけるよう頑張る」と話してくれました。
タイガーとは、31年の付き合い。彼は16歳で、私は43歳でした。大きな事故での怪我も克服し、歳を重ねて今なお挑戦し続ける彼を、私は心底カッコイイと思っています。ゴルフを愛しゴルフ界のために尽力しながら、一人のプレイヤーとしても打ち込み続けるタイガーは、私が最も尊敬する人のひとりです。

社員はファミリー
共に挑戦を続ける

6年半かけてレストア( 完全修復) を完遂した1927年進水の大型木造帆船「シナーラ」や最新鋭艇SWAN58「クオリアリビエラ」で、社員たちから選ばれたクルーと共に毎週のように海に出ます。そして大自然のエネルギーが横溢する中に身を置き、彼らと対話する時間を大切にしています。私からは、リビエラのイズムや自分の経験と感じてきたことを語ります。社員は、私にとって子や孫と同然のファミリーです。大海原の風に包まれて彼らが成長していく姿を見るのが、私の喜びです。
理念と哲学は不変です。そして変革への挑戦は続きます。

株式会社リビエラ
代表取締役会長兼社長

渡邊 曻


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