2022年4月発行

ジェネシス・インビテーショナル

2年ぶりの有観客開催

タイガー・ウッズとホアキン・ニーマン

大会ホストのタイガー・ウッズと優勝選手、ホアキン・ニーマン

メーガン富士子 松山英樹選手 オーナー 渡邊

左:RCC 社長 メーガン富士子 ・ 中:松山英樹選手 ・ 右:オーナー 渡邊

53年ぶりの快挙と若手選手の台頭

フラッグシップである米国のリビエラカントリークラブ(RCC)を舞台とするPGAツアー「ジェネシス・インビテーショナル」が今年も2月に開催されました。まだあどけなさが残る16歳のタイガー・ウッズがRCCでPGAツアーデビューを果たしてから、今年は30年の節目の年です。大会ホストとしてリビエラに戻ってきたタイガー・ウッズは、昨年の怪我から奇跡的な回復とリハビリを重ね、想いの詰まったRCCの地に立てることを心から喜んでいました。有観客での開催は2年ぶり。表彰式にタイガー・ウッズが登場すると、ギャラリーのテンションが最高潮に。タイガーコールが沸き起こりました。
かつてゴルフ界に残る人種差別と闘い、黒人初のPGAツアーのメンバーになったプロゴルファー、故チャーリー・シフォードの生誕100年の節目を祝う大会でもある今大会。この記念すべき大会で、ホアキン・ニーマン(チリ)は、1969年のチャーリー・シフォード以来53年ぶりに、RCCで1日も首位を譲ることなく、伝説に残る完全優勝を果たしました。
「この4日が1ヶ月、永遠にも感じるほど長く、勝てたことが本当に嬉しい。RCCは、僕がプレーしたどのコースより難しい」 「ジェネシスは毎年ベストなコンディションでトッププレーヤーが集う、タフなトーナメント。RCCでは2017年のUSアマチュアでプレーしていたので、ティーショットからパターまですべて正しくプレーしないと良いスコアが出ないことは分かっていた」(優勝者 ホアキン・ニーマン談)
また、ジュニア育成プログラムが充実した昨今のゴルフ界では、若手の選手たちの台頭が著しく、今大会でも上位に食い込んだのは20代の選手たち。
「育った場所から30〜40分のRCCはUSアマチュアでもプレーし、最も好きなコースの一つ。最終日はチップインも2回あって、優勝は逃したもののビッグスコアが出てとても嬉しい」(2位 コリン・モリカワ談) 今後の活躍が非常に楽しみです。

2026年RCC100周年

約100年の歴史あるゴルフクラブは、コースの設計自体を全く新しいデザインに変えてリニューアルを行うケースが多いです。 しかし、2026年に100周年を迎えるリビエラでは、1988年にRCCを取得して以来34年、古き良きモノ、オリジナルにこだわり、あえて1926年開業当時のコース設計に戻してきました。
それでも、プロに「全米で最も難しいコース」と評価されるRCC。そう評価をいただく裏には、最新技術を導入したグリーンメンテナンスを行い、コースを磨きに磨く努力を重ねています。
リビエラの理念「古き良きモノを磨き上げ次の世代へ」がRCCでも根幹にありサステナビリティを最も大切にしています。

全米女子オープン開催

そしてこの度、RCCに新たな風が吹きます。それは、「全米女子オープン」の開催。男子大会で常連のコースで女子ゴルフのトーナメントは開催されない風潮があり、女2026年RCC100周年全米女子オープン開催子大会会場にRCCが選ばれたことは男女機会均等としても大きな改革です。2006年に「リビエラ未来づくりプロジェクト」を立ち上げ、ジェンダー平等を含む様々なSDGs活動に力を注ぎ取り組んできたリビエラでは、女性も男性同様に活躍する企業文化が根付いています。だからこそ、100周年という記念の年にこの意義深く栄誉ある大会を開催できることは大きな喜びです。「全米女子オープンは、世界中の少女ゴルファーたちが夢を抱き、憧れを抱く場でなければならない」とUSGAのCEOであるワン氏が「全米女子オープン開催 調印式」USGA 大会組織委員会長John Bodenhamer 氏と熱き戦いを支えるコースメンテナンスのスタッフたちと述べられたように、この変革により、スポーツ競技全体、そして世界的にもあらゆる面で、男女共に機会均等が保証された社会へと進むきっかけになりたいと願っています。

「全米女子オープン開催 調印式」USGA 大会組織委員会長John Bodenhamer 氏と

2028年ロス五輪ゴルフ競技開催決定

2028年ロス五輪招致時から、RCCは男女ゴルフ競技会場に内定していました。 ゴルフ競技は長らく五輪競技から除外(東京2020が4回目のゴルフ競技実施)されていましたが、去る2 月3 日のIOC総会で2028年のゴルフ競技開催が正式に発表されました。RCCにとって五輪は、1932年ロス五輪で“バロン西”こと日本の西竹一選手が金メダルを獲得した、馬術競技以来96年ぶりの大舞台です。RCCのエクスチェンジプログラム2028年ロス五輪ゴルフ競技開催決定で世界水準のコースメンテナンスを学んだ、霞が関カンツリー倶楽部のグリーンキーパーたちが活躍した東京五輪。次はRCCがその真骨頂を見せる番です。東京五輪セーリング競技運営で培った経験も活かし、フラッグシップのRCCでは、2028年ロス五輪の成功に向けて取り組んでいます。

ジェネシス・インビテーショナル

熱き戦いを支えるコースメンテナンスのスタッフたちと


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