2021年4月発行

海外リゾートのような非日常を演出している
リビエラ逗子マリーナ、リビエラシーボニアマリーナ合わせて1000本超の「ヤシの木」。
景観保持とヤシの葉の落下防止のため、年に2回剪定作業を行っています。

1000本を超えるヤシの剪定はヤシのためにも人のためにも必要な作業

リビエラ逗子マリーナの約900本の「ヤシ並木」は、SNSなどで多く発信されています。この美しい景観をいつまでも皆様に楽しんでいただけるよう、公道・公園ではありますが、リビエラが管理とお手入れを行っています。
季節で枯れるワシントニアヤシは、強風時には落下の危険性も。歩行者や車への事故を防ぐため、剪定は無くてはならない保守作業のひとつです。作業中に気を付けていることは、まず安全第一。警察の許可のもと、誘導員を3名以上配置。強風は大敵で、規定風速に達したら作業を中止せざるを得ません。細心の注意を払い作業にあたっています。
同時にヤシの健康診断も行い、病気や害虫による被害がないか確認。害虫は駆除しつつ、虫や鳥をはじめとする生物の住処を荒らさないよう注意します。そして大切にしているのは剪定度合い。切りすぎると「映え」なくなりますし、残しすぎるとすぐに葉が落下するので、どこまで剪定するかがポイントです。

1回の剪定でこんなにも大量の枯れ葉が

廃材をドライフラワーとしてブーケに

将来の景観保持のために
子供のヤシを植えて街づくり

背の高いヤシの間に、子供のヤシが並んで並木道になっています。それは、将来もこの景観が保たれるよう「ヤシの育成プロジェクト」を2013年に立上げ、リビエラが出資し宮崎県からヤシの木を運搬、既存のヤシの間に植え込む工事を2期に分けて行いました。1期目はヤシの背丈が低く通行車に葉がぶつかったり、その対処方法として高植え(盛り土で一段高く植える方法)にしたため歩道に雨水が溜まるなど、予想のつかない事が多くありました。これらの反省を踏まえた第2期では土壌改良も行いました。塩害防止のためにヤシを水で洗浄したり、冬には寒さで傷まないよう布テープを巻いて防寒するなど試行錯誤し、現在は元気に育っています。自分ひとりではできないことも、パートナーシップとリビエラが大切にする挑戦・継続をすることで、街づくりを進めています。
高所作業後に「きれいになりましたね」と声をかけられたり、気持ち良さそうにお散歩をされている方を拝見すると、やりがいを感じます。自然を相手に植物の声を聞きながら、人と自然が共生する仕事の難しさと素晴らしさを感じます。SDGsは一見遠いことと思われがちですが、植物の成長や美観を整えることで、未来の誰かや環境のためになることと意識し行動することが、私のアクションです。

Presenter

リビエラ逗子マリーナ
環境整備部

中村由美


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