2018年12月発行

リビエラカントリークラブ

古き良きものを
最新の技術で伝える

1920年代に、ジョージ・C・トーマスJr.が設計したザ・リビエラカントリークラブ(RCC)は、相棒の建築家ウィリアム・P・ベルによって施工されました。「オーガスタ」の設計者アリスター・マッケンジーが1925年に工事中のRCCを訪れて曰く、「地形に合わせたベルのハザード工事は、類例を見ない出来栄え。これ以上ゴルフ場に適した土地はないと思える」と。
しかし、稀代のコースも時の経過には抗えません。RCCは、この三十余年の間、最新技術による復元工事を繰り返しています。
私たちが1988年RCCを引き継いだとき、まず考えたのが1936年の大嵐で消失した8番ホールの再生でした。〝世界初のダブルフェアウェイ〟で知られたこのホールを当時の姿に蘇らせるため、全米コースメンテナンス界の名匠ポル・ラッチョーを招聘。1998年に復元できたこの短いホールは、RCCの象徴的な存在となっています。また、2006年には、60あるバンカーを、ジョージ・トーマスの設計に戻す大工事を施しました。
そして2018年、バンカーの排水や砂の入れ替えを含め再度、大施工し、磨き上げてコースをベストな状態に整えています。

ロス五輪に向けた
今後10年の挑戦

2028年のロサンゼルス五輪ゴルフ競技会場に選ばれた2017年、RCCは新たな挑戦、「Rord to 2028」10年計画を開始しました。
この計画は、特徴的なハザード工事の復元からスタート。「ベストなものだけが選ばれる」をコンセプトに、目の細かい進化した砂を用いたライナー型ドリップ式のイリゲーションシステムを使って、ウィリアム・ベルが築いた姿を取り戻す作業です。
創建者たちが掲げた「世界一」の大志を受け継ぐ私たちは、最新の技術を取り入れ、過去に学ぶことで得た知恵を活かし、これからも努力を重ねていきます。

Fujiko Megan Watanabe

Fujiko Megan Watanabe

Riviera Country Club
President


X ポスト facebookシェア LINEで送る