2019年3月発行

リビエラ未来創り プロジェクト

ゴルフコースも、リゾート開発も、マリーナ、レストランやウェディング、スポーツクラブも……。
リビエラグループが営むビジネスは、どれもが大自然の恩恵なくして成り立ちません。
だからこそ、地球環境保全やソーシャル活動は、私たちにとって
事業とダイレクトに繋がる関心事です。未来を見据えた「未来創りプロジェクト」を
通じ様々な活動を進める中で循環が生まれています。

リビエラグループでは、“大自然と共に心豊かに生きる”という企業理念のもと、
国連サミットで採択されたSDGsにコミットし、
様々な活動を通じて豊かな未来創りへの取り組みに力を注いでいます。

国連「SDGs」への
共鳴は〝未来への投資〟

近年、マスコミ報道などでもすっかりお馴染みとなった「持続可能な開発目標(SDGs)」。これは、2015年9月の国連サミットで採択され、『持続可能な開発のための2030アジェンダ』に記載された2016年から2030年までの世界目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴールと169のターゲットから構成され、日本政府も「SDGs推進本部」を設置し、官民挙げての取り組みが始まっています。
私たちリビエラグループの全社員が日々取り組む「リビエラ未来創りプロジェクト」は、国際的なSDGsのムーブメントに呼応するものといえます。私たちは、SDGsが示すビジョンへ共感し、歩みを共にしていきたいと考えています。SDGsにコミットすることは、まさに自社のビジネスを次世代に継続させる〝未来への投資〟だからです。

すでに40年近く前から
未来を見据えて活動開始

未来に向けた取り組みは、SDGsを契機に始めたものではありません。
企業理念「大自然と共に心豊かに生きる」のもと、「リビエラ未来創りプロジェクト」を本格稼働したのは2006年のこと。自社菜園でのオーガニック野菜栽培を軸とする「循環型有機農法」の実践や、海洋プログラムの実施、地域の公共トイレ清掃、環境保全活動など30を超える独自の取り組みを継続してきました。
さらにいえば、料亭『白雲閣』に始まる創業69年のリビエラ東京では、伝統食材の生産者を支援する毎年恒例のイベント「ワインで会席」「旬尽くし」を1981年から行ってきました。これは、新たな食文化の提案と各地域の伝統的な食文化の伝承を目的とするもの。会席料理にワインを合わせるなどタブーとされていた時代に始めた挑戦です。

未来への投資
循環が生まれる

社会貢献は継続することにも意味があります。慈善団体への寄付や芸術支援などの企業CSR活動とは異なり、「リビエラ未来創りプロジェクト」の各活動は、いずれも継続的。事業を進める中で見えてきた未来の課題解決のために始めた取り組みだからこそ、ブレません。
海洋プログラムも循環型有機農法も、地球環境を守り、社会をよくするというだけでなく、お客様への貢献性を高め、リビエラも成長します。未来への投資が、巡り巡って自分たちに戻ってくる、まさに「持続可能な開発」です。

人と自然が共存する未来
ソーシャルイノベーション

人と自然が共存する豊かな未来を創出し、自らのビジネスを未来に向けて持続させていくために――。
「リビエラ未来創りプロジェクト」3つのサステナビリティ基本方針として「大自然と共に心豊かに生きる」「リビエラに関わる全ての人の未来のために」リビエラのフラッグシップ『シナーラ』のレストアに代表する「古き良きものを磨き上げ次の世代へ」を掲げています。
リビエラグループでは、全社員出席で経営と現場がメッセージを伝え合う毎月定例の社員総会など、あらゆる機会を通じて、自社と社会の未来について、全社的な研鑽とディスカッションを重ねています。 
2018年7月と9月には、SDGsのわが国におけるオピニオンリーダーとして著名な、博報堂DYホールディングスの川廷昌弘氏にご協力をいただき、全社員で研修会とワークショップを実施しました。
こうした理念共有と、具体的な活動によって、リビエラグループは「持続可能」な未来創りのため、効果的かつ持続的に、ソーシャルイノベーションに取り組みます。

JAPAN SDGs Action Platform

外務省「JAPAN SDGs Action Platform」に紹介
されました「かながわプラごみゼロ宣言」に賛同しています

SDG'sと「未来創り」は
ぴったり重なっています

川廷昌弘氏は、国内でいち早く普及・啓蒙に取り組んだ“SDGs推進役”です。
SDGsのロゴの日本語訳も、川廷氏率いる博報堂チームによるもの。川廷氏に改めてお話を伺いました。

リビエラの研修会
川廷 昌弘

〝打てば響く〟研修会
意識の高さは全社的

―― 川廷さんとリビエラグループのご縁は、当社役員が神奈川県主催の講演会に参加したのがきっかけ。川廷さんの熱いお話に「SDGsは、リビエラの理念と重なる!」とピンと来ました。

川廷氏: 年間50〜60回ほど、いろいろな企業や団体を回ってSDGsに関する講演や勉強会を行っていますが、リビエラの皆さんは、まさに打てば響くという印象。研修での反応も主体的で、環境保全や持続可能性といった問題意識を、日頃から高く持っていることが察せられました。それはお仕事柄ということもあるのでしょうが、もうひとつは経営トップの姿勢ですよね。渡邊会長は、ニューヨーク国連本部のSDGs展示を体験されていますが、ただちに自ら行動を起こして、そこまでやった経営者はほとんどいません。

―― それは、渡邊自身が長年抱き続けてきた思いに、SDGsが合致する、ということだと思います。

川廷氏: SDGsが企業に期待しているのも、経営者のコミットメントです。SDGsが掲げる理念を実現するには、企業の参与が欠かせませんが、経営トップの理解があってはじめて、社内での具体的ワークが円滑に進むわけですから。

SDGsは「未来への投資」
ボランティアではない

―― SDGsも「リビエラ未来創りプロジェクト」も、ただの理念に留まりません。社員すべてがコミットできるのも、それが業務に直結する指標だからです。

川廷氏: 企業の社会貢献活動というと、現場で働く人たちは、「自分の仕事には関係ない」と捉えがちだったりもします。
でも、リビエラの研修会では、「リゾートクラブ会員の船を操船していたとき、会員のゲストが持っていたビニール袋が風に飛ばされて海に落ちた」という体験を語ってくれた方がいました。こうした日常体験を踏まえたディスカッションだから、事態防止についての具体的な議論が深まり、ビジネスでの行動が変わってくるわけです。SDGsにコミットするというのは、こういうこと。 
SDGsが企業に求めていることは、チャリティやボランティア的な社会貢献ではありません。そもそも営利企業に「地球のためにタダでやれ」と迫ることなどできません。「これからの社会でビジネスを継続していくためには、こうありたい」と述べているのがSDGs。つまりSDGsを推進するのは、ビジネスの一環。事業を継続していくための「未来への投資」なのです。実際、欧米では、SDGsへのコミットメントが、投資判断の指標に大きく関わってきています。
また、学校でもSDGsに関する教育が始まっています。〝未来の顧客〟である子どもたちは、SDGsを知っています。

―― SDGsを意識しない企業は、未来のお客様を失いかねないということ。SDGsへのコミットは、まさに「未来創り」です。

川廷氏: リビエラ未来創りプロジェクトにぴったり重なりますね。

リビエラの研修会
川廷 昌弘

川廷 昌弘

KAWATEI MASAHIRO

博報堂DYホールディングスCSR 推進担当部長、神奈川県顧問(SDGs 推進担当)、環境省SDGs ステークホルダーズ・ミーティング構成員、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンSDGs タスクフォースリーダー、公益社団法人日本写真家協会(JPS)会員など。

社員全員参加で先駆的な
活動に取り組んでいます

美しい海を守るため

海の体験を通じて海を知り美しい海を守りたい心を育てる「海洋アカデミー」の他、産学連携による電気推進船の運行、防波堤での薄膜太陽光パネル発電、アマモの育成、小網代の森保全活動……など、さまざまな環境保全に向けた取り組みを継続的に行っています。

プラ製ストローの提供を完全廃止

世界的な問題となっているマイクロプラスチックに対し2019年1月より、自営施設において使い捨てプラスチック製ストローの提供を完全廃止しました。ストローを必要とされる方にはリサイクル可能な代替え素材のストローを提供します。

ビーチクリーン活動

夏の風物詩「鎌倉花火大会」の開催翌日は、周辺地域の清掃と海岸に置き去りにされたゴミ拾い活動が恒例となっています。
また、毎月第3木曜日「ビーチクリーン」を実施。大きなゴミだけでなく、砂浜の砂をザルで漉しながら細かなゴミも取り除き、マイクロプラスチックが海に流れるのを水際で防ぐ作業にも力を入れています。

安心安全な食のために

完全自社内循環の有機農法

リビエラグループが実践する「循環型有機農法」とは、①自社レストランキッチンから出る野菜くずを回収→②リビエラ逗子マリーナ内で堆肥作り→③自社の有機菜園で肥料として活用→④収穫したての有機野菜を自社レストランで提供→①野菜くずをまた回収……という完全自社内循環を実現するものです。

究極のオーガニック野菜
食品ロス低減に貢献

農産物のトレーサビリティが厳しく問われるようになった近年、〝生産者の顔が見える野菜〟は消費者に高く評価されますが、リビエラの有機野菜は、「社員が作った不純物ゼロの有機肥料」を用いた、究極のトレーサビリティを誇るものといえます。いわゆる「食品ロス」の低減にも貢献しています。もちろん地産地消

食品添加物やアレルギーに対応

誰もが安心安全な食を実現するため、低酸素加熱水蒸気を活用した特殊調理器具を開発するベンチャーと協働。食品添加物やアレルギーを引き起こす材料を加えないことや、酸化しにくい食事に期待がもてます。

リビエラ未来創りプロジェクト

X ポスト facebookシェア LINEで送る