日本海洋アカデミー
Jr. Yacht Club
TOPICS
2020年 12月 発行


5900人を迎えたリビエラの
海洋プログラム
リビエラグループは、企業理念“大自然と共に心豊かに生きる”をもとにSDGsを推進する「リビエラ未来創りプロジェクト」の取り組みに力を注いでいます。中でも、リビエラの海洋プログラムでは、2006年の開始以来5900人の子どもたちが受講しています。美しい日本の海を保全しその海を次世代まで引き継ぎ、マリンスポーツの普及に努めることを目的とした、青少年向けの育成プログラムです。このプログラムは現在、一般社団法人「日本海洋アカデミー」が日本財団より助成金を受け、リビエラリゾートがインストラクターを派遣して運営しています。
海と船を学ぶ新たな取り組み
Jr. Yacht Clubの継続運営
日本海洋アカデミーでは、2020年9月から新たな試みを始めました。競技だけにとらわれず、ヨットを通じて海と船を学ぶことを目的としたJr. Yacht Clubです。今季は、毎週日曜日全16回のコースを設定し、小学2年生から高校2年生までの約30名が登録しています。ハンザディンギーとオープンスキフディンギーを使用し、初めてヨットに触れる子どもから、競技経験のある子どもまで、それぞれの技量に合わせたセーリングをリビエラシーボニアマリーナで学んでいます。今後は船を作り自ら操船するプログラムも検討。スタート当初は不安げな顔をしていた子どもも、今では自信に満ちた表情になりました。
海遊びを通じて得られる
子どもたちの成長
海原に向かい潮風を浴びるデッキに立つことでしか味わえないロマンがあると私は信じています。それだけに、世界的にも貴重なヴィンテージヨットを保全し、帆に風をはらませて航行することこそ、歴代オーナーから引き継いだ私の使命だと感じています。
この修復プロジェクトは、創建当時の素材を約8割も残し、船齢90 余年のシナーラに、さらに100年以上の命を吹き込むものです。SDGsにコミットした持続社会を目指す「リビエラ未来創りプロジェクト」の理念に基づき、歴史あるこのシナーラを大切に磨き上げて次世代に残します。そして船に盛り込まれた技術や職人技を克明に記録し、環境や海洋分野の財産として後世に伝えていきます。
1927年に英国で誕生し、著名なオーナーたちに愛された〝海の貴婦人〟が、リビエラが所有している今、レストアの時期を迎えたことは、まさに天の配剤。そして、レストア専門技術者がいないこの国で技術伝承をしてくれた世界10か国50人の職人たちとの出会いにも感謝しています。彼らなくしては成しえませんでした。
応援してくださった皆様に厚く御礼申し上げます。

