The Lady of the Sea "Cynara"

海の貴婦人「シナーラ」

20世紀初頭の英国で建造された「シナーラ」。
5枚のセイルを開き帆走する姿はその美しさを持って「海の貴婦人」と呼ばれました。
約1世紀も昔、英国で生まれたこの木造大型ヨットは、
時がたった現代でも海を愛する人々の心をつかんではなしません。

The History of Cynara

「シナーラ」の歴史

帆船「シナーラ」は、女王陛下の婚礼祝いとして贈呈された船を造ったことのある名門「キャンパー&ニコルソン社」で設計•建造され、1927年4月サウザンプトンで進水しました。その後、大船主C.ビルマイヤーやF1レーサーD.ハミルトンいった有力者の所有を経て、現在リビエラグループ所有となっている名艇です。

全長96feet(29.26m)、全幅18.7feet(5.69m)、総トン数73tの2本マスト・ガフケッチ型の帆船で、その骨組みはオーク材、デッキその他は全てチーク材で造られた完全な木製ヨットである「シナーラ」。初代オーナーの“世界で最高のヨットを造る”という信念のもと、木材の吟味・調達から始めて十数年の年月をかけて建造され、フライング・ジブを含め合計5枚のセイルを開き帆走する美しい姿は、人々の心をとらえ魅了しつづけてきました。

帆船「シナーラ」はこの世で最も美しいヨットとなるために生まれたと言っても過言ではありません。

"Cynara" After Arrival at Japan

日本に到着してからの「シナーラ」

1973年1月27日、英リミントンヨットハーバーを出航した「シナーラ」は大西洋を横断し、カリブ海、パナマ運河を抜けて今度は太平洋を横断。195日の航海を経て同年8月10日、神奈川県三浦市の三崎港に入港しました。日本にまだ帆船が少ない時代でしたが、日本人9名を含む13名のクルーによる回航となりました。

日本に到着してからの「シナーラ」は北海道から沖縄まで数々のイベントに誘致され遠征したり、当時では珍しかった船上ウェディングやパーティが行われました。また、テレビ・雑誌の撮影の他、テレビで13週に渡る特集が組まれるなど、当時大変話題になりました。

そして2001年にリビエラグループの所有となった日から、名艇「シナーラ」はリビエラのコンセプトでもある「古き良き物を磨き上げ大切に扱って維持する」の理念のもと、その管理・保存に多くの時間を投資してきました。しかし、建造から約90年の年月が経過した今日、大規模な手当てが必要な時期になってきました。

Full-Scale Restoration Project of Cynara

「シナーラ」修復プロジェクト

「シナーラ」はリビエラグループのフラッグシップのひとつであり、日本が世界から譲り受けた宝ともいうべき存在です。
この宝船を、完全な姿で東京オリンピック2020のセーリング競技が行われる相模湾に浮かべたい。
その思いで艇齢90年に達した2017年1月、レストア(本格修復)のプロジェクトがスタートしました。

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