一般社団法人ブルーカーボンベルト・リビエラ研究所

2023年2月発行

ブルーカーボンベルト

豊かな海に戻すための藻場再生

LOVE OCEAN「海のシンポジウム」でも毎回話題に上がる通り、日本の海を取り巻く環境問題は海ゴミだけではありません。草木のない山に動物が棲めないのと同じで、魚が卵を産み育て、身を守る棲み処となる藻場が温暖化により減少する「磯焼け」が急速に進み、海の生態系への影響が問題視されています。そしてこれは、相模湾も同様。豊かな海を守るためには、藻場の再生も必須です。

藻場再生をベルト状に
「ブルーカーボンベルト構想」

2001年のマリーナ事業開始と同時に気候変動への危機感から環境保全活動を開始し、2006年より多岐にわたるサステナビリティに取り組んできたリビエラでは、海面浮遊物除去やビーチクリーンを日頃から実施すると共に、アマモの育成支援を行う等、海の生態系保護にも積極的に「湘南ブルーカーボン」プロジェクト一般社団法人ブルーカーボンベルト・リビエラ研究所取り組んできました。更に活動の幅を広げるため、この度、一般社団法人ブルーカーボンベルト・リビエラ研究所を発足しました。私たちは、藻場をベルト状に広げていく「ブルーカーボンベルト構想」を提唱しています。

藻場再生は脱炭素にも貢献
神奈川県と協定締結

アジアで唯一のブルーフラッグを取得したサステナブルマリーナ「リビエラ逗子マリーナ」では、2022年11月、日本で初めてマリーナ内での藻場再生に挑戦し始めました。これは「湘南ブルーカーボン」プロジェクトの第一弾で、諸もろいそ磯湾で発見され神奈川県水産センター内で育成に成功した早熟カジメを活用。藻場再生により海でCO2を吸収(ブルーカーボン)し脱炭素に貢献することができます。「ブルーカーボンベルト」をまずは相模湾全体で構築し、将来的には日本列島全体がブルーカーボンベルトに包まれた豊かな海になることを願っています。

脱炭素社会実現

本年1月24日、「相模湾の豊かさを守り脱炭素社会実現に向けた連携・協力に関する協定」を神奈川県と締結

藻場再生

日本初!マリーナ内で藻場再生にチャレンジ開始。2022年11月「湘南ブルーカーボン」プロジェクト始動

カジメ

「早熟カジメ」をマリーナ内に設置。外海でも生育するかダイバーが定期観察


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