海から考える環境と広域な地方創生
美しい海には人が集まる
G20とコラボ
SHONAN Coastビジョン

2023年7月発行

第4回LOVE OCEAN

地球と子供たちの未来のために
LOVE OCEANプロジェクト

常に海に身を置く私達リビエラから見える陸は、県市町の境界線のない美しいひとつのランドスケープ。そして、環境問題の影響もまた、人が定めた境界線を越えてしまうことに危機感を覚えています。NPO法人リビエラ未来創りプロジェクトが主催するLOVEOCEANプロジェクトでは、あらゆる枠を越えた共創を目指しています。
美しく豊かな海を守り、海の魅力を発信するLOVE OCEANプロジェクトは、2021年に逗子・葉山・鎌倉の3市町からスタートし、第2回は6市町、第3回・第4回は神奈川県沿岸全域13市町連携へと拡大。
去る5・6月に開催した「第4回LOVE OCEAN」では、G20とのコラボレーションが大きなトピックです。また、ビーチクリーンや海のシンポジウムに加え、クリーンを掲げた各種スポーツとのコラボ、藻場再生見学会等も取り入れました。人と人・海とまち・まちとまちをつなぎ、「海から考える環境と広域な地方創生」に取り組んでいます。

「湘南コースト(三浦~湯河原)」
リビエラ湘南ビーチクリーン

米ウェストコーストや豪ゴールドコーストに倣い、リビエラでは神奈川県沿岸の湯河原から三浦までを「湘南コースト」と名付けました。
「リビエラ湘南ビーチクリーン」駅伝は、今回も湘南コーストを4日間かけて巡りました。例年快晴が続くGW明けにもかかわらず、気候変動の影響なのか雨予報という心配もありましたが、不思議とビーチクリーン時間には雨が上がってくれました。各市町の首長をはじめとした県市町の職員、地元住民、企業・団体、漁業者、マリンスポーツ愛好家などのほか、LOVE OCEANプロジェクトに賛同された方々が東京や千葉、埼玉からもビーチクリーンのために集まりました。

海のない大都会でも
街からLOVE OCEAN大作戦

海ゴミの7~8割は〝まち〟で発生したゴミだといわれています。
世界海洋デーの6月8日、大都地球と子供たちの未来のためにLOVE OCEANプロジェクト常に海に身を置く私達リビエラから見える陸は、県市町の境界線のない美しいひとつのランドスケープ。そして、環境問題の影響もまた、人が定めた境界線を越えてしまうことに危機感を覚えています。NPO法人リビエラ未来創りプロジェクトが主催するLOVE OCEANプロジェクトでは、あらゆる枠を越えた共創を目指しています。
美しく豊かな海を守り、海の魅力を発信するLOVE OCEANプロジェクトは、2021年に逗子・葉山・鎌倉の3市町からスタートし、第2回は6市町、第3回・第4回は神奈川県沿岸全域13市町連携へと拡大。
去る5・6月に開催した「第4回LOVE OCEAN」では、G20とのコラボレーションが大きなトピックです。また、ビーチクリーンや海のシンポジウムに加え、クリーンを掲げた各種スポーツとのコラボ、藻場再生見学会等も取り入れました。人と人・海とまち・まちとまちをつなぎ、「海から会ターミナル駅の池袋でもクリーンアップ活動を実施。立教大学や早稲田大学など各大学の学生や、商工会議所、都内の企業、地域住民など大変多くの方が参加。海と街がつながっている意識を共有し、活動を通じて〝まち〟で海への関心が高まりました。

池袋

池袋

海外でもLOVE OCEAN開催
ロサンゼルスや上海でも

今回は、ロサンゼルスや上海でもビーチクリーンが実施されました。海はつながっているので、日本からのゴミが海流にのって海外に流れ着いたかもしれないし、また他国からのゴミを日本で拾っているかもしれません。「つながる」という想いをグローバルに感じ合いました。

ロサンゼルス

ロサンゼルス

上海

上海

G20とのコラボ
世界の海へとタスキをつなぐ

5月21日は、世界一斉に「G20メガ・ビーチ・クリーンアップ」が開催されました。横須賀・三浦にまたがる和田長浜海岸での「LOVE OCEAN リビエラ湘南「街からLOVE OCEAN大作戦@池袋」に参加しました。よく見ると、側溝の隙間などにまるで隠すかのように捨てられたタバコの吸い殻が目立ち、こうして都心から排水溝を通って川、そして海に流れてしまうのだという危機感を感じました。ビーチクリーンに興味はあったものの、なかなか実行に移せないでいましたが、池袋では馴染み深いリビエラが呼びかけてくれたおかげで、海に隣接していない池袋の街中でゴミ拾いをすることも海を守ることにつながると知れたことは、とても貴重な発見でした。
立教大学ボランティアサークル Eddy副代表 龍華英霞氏海はつながっているので海洋ゴミ問題は一カ国では対処できません。
G20では、2019年に大阪ブルー・オーシャン・ビジョンを掲げ、そして今年は、議長国インドから「行動も一緒にやろう」と呼びかけられました。「LOVE OCEAN~リビエラ湘南ビーチクリーン@和田長浜海岸~」が日本会場になり、世界中で5/21にビーチクリーンが行われました。グローバルな話も、一つ一つのアクションは個人の行動から始まります。このような活動を神奈川県を中心にリビエラが広げてくれていることに感謝しています。
環境省 水・大気環境局 海洋環境室室長 杉本留三氏上から池袋、ロサンゼルス、上海、「G20メガ・ビーチ・クリーンアップ」インド大使館、環境省の皆さまとビーチクリーン」が、その日本会場に選ばれ、タイアップイベントとして駐日インド大使館と日本国環境省と共同開催。一等書記官のサンジーヴ マンチャンダ氏をはじめとするインド大使館や環境省、地域住民や企業、団体、インド人留学生など大変多くの方が参加されました。神奈川をつないだだリビエラ湘南ビーチクリーン駅伝は、海を愛する人たちの想いをのせ、日本を飛び出し、世界へとタスキをつなぎました。

G20メガ・ビーチ・クリーンアップ

「G20メガ・ビーチ・クリーンアップ」インド大使

龍華英霞

立教大学ボランティアサークル Eddy
副代表 龍華英霞 氏

「街からLOVE OCEAN大作戦@池袋」に参加しました。よく見ると、側溝の隙間などにまるで隠すかのように捨てられたタバコの吸い殻が目立ち、こうして都心から排水溝を通って川、そして海に流れてしまうのだという危機感を感じました。ビーチクリーンに興味はあったものの、なかなか実行に移せないでいましたが、池袋では馴染み深いリビエラが呼びかけてくれたおかげで、海に隣接していない池袋の街中でゴミ拾いをすることも海を守ることにつながると知れたことは、とても貴重な発見でした。

杉本留三

環境省 水・大気環境局 海洋環境室 室長 杉本留三 氏

海はつながっているので海洋ゴミ問題は一カ国では対処できません。G20では、2019年に大阪ブルー・オーシャン・ビジョンを掲げ、そして今年は、議長国インドから「行動も一緒にやろう」と呼びかけられました。「LOVE OCEAN~リビエラ湘南ビーチクリーン@和田長浜海岸~」が日本会場になり、世界中で5/21にビーチクリーンが行われました。グローバルな話も、一つ一つのアクションは個人の行動から始まります。このような活動を神奈川県を中心にリビエラが広げてくれていることに感謝しています。

釣り大会とセーリング大会でも
クリーンアクション

5月21日はマダイとマアジの釣果を競う「リビエラフィッシングマスター2023初夏」を、6月11日は「クリーンセーリングレガッタ2023」を開催。この2つの大会での新しい試みは、海上浮遊ゴミを拾うこと。さらに、マイボトルを持参したり、プラスチック製品の持ち込みを避けるなどにも取り組みました。
特に釣り大会では、海上でゴミを拾うことを検量条件に盛り込み、検量会場のリビエラシーボニアマリーナには、海上浮遊していた発泡スチロールやペットボトルなど、たくさんのプラスチックゴミが届けられました。
マリンスポーツを楽しむ方々は環境意識が高い方も多い。釣りやセーリングを楽しみながら、海洋自然環境への貢献ができることに、改めて気づかされたと感想が寄せられました。

釣り船

釣り船から海面のビニールゴミを拾う

ペットボトル

海に浮かぶペットボトルを拾う

各種スポーツとコラボレーション

「スポーツは環境が整っていてこそ!」と、環境への高い意識をもつ日本バレーボール協会や神奈川県ラグビーフットボール協会、湘南ベルマーレともコラボ。6月4日にはリビエラ逗子マリーナでクリーンを掲げたタグラグビー大会を初開催しました。もちろん大会とビーチクリーンはセットです。

タグラグビー

材木座海岸でのビーチクリーン後にリビエラ逗子マリーナのテニスコートでタグラグビー。小学生から大人まで参戦。

川合俊一氏や川合庶

平塚では日本バレーボール協会とコラボ。川合俊一氏や川合庶氏

村上めぐみ

オリンピアの村上めぐみ選手やビーチバレー選手たち。

自転車は地球にやさしいモビリティ
ツール・ド・湘南コースト開催

LOVE OCEAN期間中、ナショナルサイクルルートでもある風光明媚な太平洋岸自転車道をサイクリングする「ツール・ド・SHONAN Coast」を実施。自転車は、「環境」「健康」「観光」「教育」「経済」「交通」など、さまざまな分野に効果をもたらすモビリティでもあります。海のあるまちに新たな人の流れを生むことを期待して、サイクルツーリズムを推進しています。

国際環境認証ブルーフラッグ
海沿いデジタルスタンプラリー

ヨーロッパを中心に「ブルーフラッグ」を取得している場所を旅行先に選ぶトレンドが定着。湘南コーストにはアジア唯一のブルーフラッグマリーナであるリビエラ逗子マリーナのほか、3つのブルーフラッグビーチがあります。海沿い観光資源の魅力発掘や再認識のため、湘南コーストを巡るデジタルスタンプラリーを実施。「意外と楽しかった」と参加者から大好評でした。

藻場再生見学会
ブルーカーボンベルト®でつなぐ

ブルーカーボンベルト・リビエラ研究所では、藻場再生をベルト状につなげる「ブルーカーボンベルト®」を提唱すると共に、2022年からマリーナ内での藻場再生に挑戦しています。
諸磯で発見された、通常より3倍速く成長する早熟カジメをリビエラ逗子マリーナとリビエラシーボニアマリーナに設置し、試験研究として育成しています。また同時に、相模湾全体へブルーカーボンベルトを広げていく方策も模索しています。
研究成果の共有として、リビエラ逗子マリーナでのカジメ育成状況をご覧いただける見学会を今回特別に2日間開催しました。
ダイバーが海中から見学した6月13日には、三浦、横須賀、葉山、逗子、藤沢、小田原など湘南コースト各地域から参加。ダイバー同士すぐに打ち解け、各地域の取り組みや課題が共有されました。
6月18日には、お子さまから研究者、企業人、漁師、自治体、環境活動家、シニアまで大変多くの参加者を迎え、桟橋からカジメを見ていただきました。
見学会ではさらに、コンポストを活用した食の完全循環や太陽光発電など、環境に配慮したリビエラ逗子マリーナ内で取り組むカーボンニュートラルツアーも実施。
参加者同志の交流も生まれ、「海を愛する人」の輪が広がり、多くの反響をいただいています。

カジメ

2022年11月末 リビエラ逗子マリーナ設置時の釣り船から海面のビニールゴミを拾うカジメ

カジメ

2023年6月 半年後、だいぶ成長

ダイバー

海に潜って生育状況を観察したダイバーたち

藻場再生

陸上から藻場再生場を見学

藻場再生

ブルーカーボンベルトを目指した藻場再生のセミナー

サステナブルなマルシェ

LOVE OCEANで連携している神奈川県沿岸13市町の出店者や環境に配慮した商品が一堂に会した「リビエラLOVE OCEANマルシェ」を6月4日と18日に実施。早朝よりモーニングマルシェも同時開催し、多くのお客様にお楽しみいただきました。

コンポストステーション

コンポストステーションを見学

マルシェ

リビエラLOVE OCEAN マルシェ

海に想いを馳せ
海から未来を考える

「第4回LOVE OCEAN」の締めくくりの6月18日、毎回好評の「海のシンポジウム」を開催。このシンポジウムでは環境問題だけでなく、観光レジャー・水産・マリンスポーツ・芸術・エンターテインメント・海文化・地域経済まで、海に想いを馳せ『海から考える未来』をテーマに海のあらゆることを肩ひじ張らずに語り合っています。
毎回多彩な顔触れですが、今回も女優、漁師、大学教授、経済人、芸術家、海の魅力を知り尽くしたシーマン、高校生まで実に幅広い業界・世代の方々に、それぞれの視点からお話いただきました。
まるでテレビを見ているかのようにノンストップで話が繰り広げられるこのシンポジウムは、海の現状から始まり、それぞれの活動、そしてワクワクする海の未来のための新たな取り組みまで、エッセンスが凝縮。皆さまのお話には、海から考える豊かな未来へのヒントがたくさん散りばめられていました。今後も環境保全と地域経済の活性化を目指していきます。

第4回LOVE OCEAN
第4回LOVE OCEAN
第4回LOVE OCEAN

【登壇者】

【来賓挨拶】
桐ケ谷覚氏(逗子市 市長)
【基調講演】
鈴木寛氏(東京大学公共政策大学院 教授)
【水産の視点から語る相模湾の現状】
小西弘子氏(小坪漁業協同組合 理事/弘丸船長)
今井利為氏(公益財団法人神奈川県栽培漁業協会 専務理事)
畑中佐知子氏(神奈川県立海洋科学高等学校 教員)
大谷那月氏(神奈川県立海洋科学高等学校 高校3年生)
【水族館の視点から語る相模湾の現状】
崎山直夫氏(株式会社新江ノ島水族館 館長)
【かまぼこ屋が考える海のこと】
鈴木悌介氏(小田原箱根商工会議所 会頭/株式会社鈴廣蒲鉾本店 取締役相談役)
【LOVE OCEAN報告・湘南コーストビジョン】
高橋賢叶くん(ジュニアヨットクラブ)
渡邊華子(NPO法人リビエラ未来創りプロジェクト 理事長/
株式会社リビエラリゾート 専務取締役/
一般社団法人ブルーカーボンベルト・リビエラ研究所 代表理事)

【サステナブルツーリズム・ブルーツーリズム】
後藤直哉氏(株式会社makes 代表取締役/JTB総合研究所 客員研究員)
ノエミ・ゲルドラ氏(株式会社makesマーケティングアシスタント) 
【BLUE FLAG(海辺のサステナブル)】
伊藤正侑子氏(特定非営利活動法人 FEE Japan 理事長)
增田元秀氏(神奈川県海水浴場組合連合会 常任顧問)
谷川良太(株式会社リビエラリゾート 取締役)
【マリンスポーツの視点から語る相模湾の魅力】
山梨崇仁氏(葉山町 町長)
国見悦朗氏(日本オプティミストディンギー協会 顧問/江の島ヨットクラブ 理事)
小林昭雄(株式会社リビエラリゾート 代表取締役社長)
【海のライフスタイル】
紫舟氏(書家/芸術家)
大河内奈々子氏(女優/フラワースタイリスト)
【大洋でのカーボンニュートラル・世界からの視点で語るサステナブル】
射場純一氏(OMT 戦略企画担当役員/エコイーノ ビジネス戦略担当役員)
【エンターテインメントを活用したSDGs】 
田嶋康弘氏(株式会社W TOKYO東京ガールズコレクション実行委員会)

«主催» リビエラSDGsアクション実行委員会(NPO法人リビエラ未来創りプロジェクト) «共催»株式会社リビエラリゾート/株式会社リビエラ東京/一般社団法人日本海洋アカデミー
《 後援》 環境省/ 国土交通省/ 神奈川県/ 逗子市/ 鎌倉市/ 葉山町/ 三浦市/ 横須賀市/ 藤沢市/ 茅ヶ崎市/ 平塚市/ 大磯町/ 二宮町/ 小田原市/ 真鶴町/ 湯河原町/かながわ海岸
美化財団/公益財団法人日本バレーボール協会/一般社団法人神奈川県ラグビーフットボール協会/公益財団法人日本セーリング連盟/神奈川新聞社/株式会社テレビ神奈川/特定
非営利活動法人日本災害医療支援機構(JVMAT) 
《協賛》株式会社ウィンフィールドジャパン/アサヒビール株式会社/株式会社清光社/株式会社JTB


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